まひ・しびれ
「脳卒中」とは
脳卒中は大きく3つのタイプに分類されます。
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脳梗塞
脳の血管の詰まり
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脳出血
脳の内部で血管の破れ
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くも膜下出血
脳の表面にある血管にできたこぶ(動脈瘤)が破裂
患者数は脳梗塞がもっとも多く、次いで脳出血、くも膜下出血の順となっています。
脳卒中は高齢者に多い病気ですが、40歳代、50歳代で発症する人もいます。
50歳以下では、高齢者に比べて脳出血やくも膜下出血の割合が高いという特徴があります。
こんな症状がある場合は至急受診をおすすめします
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突然、頭痛が生じた
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突然、言葉を理解できなくなった
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突然、手足の脱力(力の入りにくさ)が生じた
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突然、めまいが生じた
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突然、手足のしびれが生じた
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突然、物が見にくくなった
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突然、ろれつが回らなくなった
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突然、認知機能が低下した(何か様子がおかしい)
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突然、言葉が出にくくなった
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突然、意識がもうろうとし始めた
突然の症状は要注意ですが、徐々に現れる場合もあります。
ご本人やご家族が「もしかして脳卒中?」と早めに疑うことが何より大切です。
早期発見・早期治療が、その後の回復を大きく左右します。
気になる変化があれば、すぐにご相談ください。
「脳卒中」に関する疾患
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脳梗塞
早期対応が回復を左右します
脳の血管が詰まり血流が途絶えて脳細胞が傷む病気です。多くは突然発症し、様々な症状が現れます。早期診断と治療で後遺症は減らせます。当院は再発予防まで丁寧に支援いたします。気になる変化があれば、どうぞお早めにご相談ください。
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片方の顔面がゆがんでいる
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手足に脱力感がある
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ろれつが回らない
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脳出血
キーワードは「突然」です
脳出血は、脳内の細い血管が破れて起こる病気で、最大の危険因子は高血圧です。少しでもいつもと様子が違うと感じたら、すぐに受診してください。MRI検査や、必要時には治療連携を迅速に行います。再発予防には血圧管理が大切です。
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急な頭痛
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ろれつが回らない
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手足のしびれ・力が入らない
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くも膜下出血
突然の激しい頭痛は要注意です
くも膜下出血は、脳の動脈にできたコブが破れてくも膜の下に出血する病気です。再出血は命に関わるため直ちに検査・治療が必要です。治療はクリッピング術やコイル塞栓術が行われます。脳ドックや頭痛精査で未破裂動脈瘤が見つかることもあり、予防治療の検討が可能です。
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突然の激しい頭痛
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吐き気・嘔吐
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意識失って倒れた
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脳腫瘍
頭痛やしびれが続くときは
脳腫瘍は脳にできる腫瘍の総称で、良性腫瘍・悪性腫瘍いずれも生じる可能性があります。大きくなると脳浮腫を伴い、種々の症状が出ることがあります。MRIによる早期発見が有効です。当院では必要に応じて専門施設へ迅速にご紹介いたします。気になる症状が続く際は、どうぞお早めにご相談ください。
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頭痛・吐き気
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けいれん
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視野が欠けている
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しびれ
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硬膜下血腫
頭を打った後の「急な悪化」にご注意ください
頭部のけが・打撲で頭蓋内に出血がたまったり、脳自体が傷つく病気です。受傷直後だけでなく数時間後に症状が悪化することもあります。診断はMRIで行い、手術が必要となる場合があります。異変を感じたら我慢なさらず、すぐにご相談ください。
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強い頭痛
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意識状態の悪化
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片側の脱力や言葉の異常
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