頭のけが
こんな症状がある場合はご相談ください
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頭がぼーっとする。
ここがどこか、今日の日付が分からない -
頭痛がだんだん強くなる、
激しい頭痛がする -
すぐに眠り込んでしまい、体を揺すっても
起きない。または起き続けることができない -
いつもと様子が違う
元気がなく、ぐったりとしている -
けいれん(ひきつけ)を起こす
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手足に力が入らない、しびれている
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嘔吐が何回も続く、吐き気が止まらない
70歳以上の高齢者の場合
頭をぶつけた後、1〜2ヶ月間くらいして、まれに頭の中に血液がたまることがあります (慢性硬膜下血腫)。
経過中に、頭痛/はきけ/脱力感/ふらつき/認知症 などの症状が徐々に現れ、悪化するようなら、
医師の診察が必要です。ときに手術が必要となります。高齢者では頻度が高いのでご注意ください。
「頭のけが」に関する疾患
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皮下血腫
頭皮の出血や“たんこぶ”でお困りの方へ
多くは自然に軽快しますが、傷が深い・口が開いている場合は縫合が必要になることがあります。頭皮は血流が豊富なため、出血が多く見え、止まりにくいのが特徴です。早めに当院へご相談ください。
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出血が止まらない
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腫れが急に大きくなる
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痛みが強い
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脳震盪
頭をぶつけた後の“ぼんやり”は要注意です
脳震盪は、頭部への衝撃で脳が揺さぶられて起こる一時的な機能障害です。ラグビーやアメリカンフットボール、柔道など、からだ自体の激しい衝突や接触を伴うスポーツはもちろん、サッカー・バレーボール・バスケットボールのように、頭部に衝撃を及ぼす可能性のあるスポーツでは危険性が高いといえます。画像で異常がなくても安静と段階的な復帰(学校・仕事・運動)が大切です。ぶつけた後に症状が続く、または強まる場合は、できるだけ早く当院へご相談ください。
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意識消失(短時間で回復することが多く、15分以上続くことはまれです。意識消失のない人もいます)
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もの忘れ・ぼんやり感・ふらつき
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頭痛・めまい・耳鳴り
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急性硬膜下血腫・急性硬膜外血腫・脳挫傷
頭を打った後の「急な悪化」にご注意ください
頭部のけが・打撲で頭蓋内に出血がたまったり、脳自体が傷つく病気です。受傷直後だけでなく数時間後に症状が悪化することもあります。診断はMRIで行い、手術が必要となる場合があります。異変を感じたら我慢なさらず、すぐにご相談ください。
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強い頭痛
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意識状態の悪化
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片側の脱力や言葉の異常
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慢性硬膜下血腫
ゆっくり強まる頭痛やふらつき
慢性硬膜下血腫は、脳と硬膜の間に血液がたまり、脳を圧迫する病気です。多くは軽い頭の打撲の数週〜数か月後に現れます。高齢の方・飲酒が多い方・抗凝固薬を内服中の方は特に注意が必要です。思い当たる症状があれば、我慢なさらず早めにご相談ください。早期評価で適切な治療につなげられます。
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歩行時のふらつき
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ゆっくりと進行する頭痛
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片側の手足に力が入らない
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